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“世界中から取り寄せました”のキャッチで本好きの心を揺さぶる新潮クレスト・ブックスの感想TBお待ちしております。
『リリアン』 エイミー・ブルーム 第75回配本
2009.07.11 Saturday
『最終目的地』 ピーター・キャメロン 第74回配本
2009.07.11 Saturday
メンバーズ&ゲストレビュー掲載リスト。
2009.04.20 Monday
ご意見・ご感想・ご希望はこの記事のコメント欄にお願いします。 メンバーズレビュー掲載リスト! 全作品のモデルレビューを掲載して行きます。 掲載されてるレビューはコミュ“新潮クレスト・ブックスを読もう!”のメンバーのレビューです。 是非ご堪能下さい。 掲載日 タイトル 著者 レビュアー 2009/03/07 『停電の夜に』 ジュンパ・ラヒリ トラキチ 2009/03/07 『遺失物管理所』 シークフリート・レンツ 四季さん 2009/03/07 『灰色の輝ける贈り物』 アリステア・マクラウド 四季さん 2009/03/07 『パリ左岸のピアノ工房』 T.E.カーハート 四季さん 2009/03/09 『ペンギンの憂鬱』 アンドレイ・クルコフ リサさん 2009/03/10 『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク 板栗香さん 2009/03/10 『その名にちなんで』 ジュンパ・ラヒリ よしさん 2009/03/12 『ペンギンの憂鬱』 アンドレイ・クルコフ ざれこさん 2009/03/12 『停電の夜に』 ジュンパ・ラヒリ ざれこさん 2009/03/12 『旅の終わりの音楽』 エリック・フォスネス・ハンセン 四季さん 2009/03/13 『アルネの遺品』 ジークフリート・レンツ faaaさん 2009/03/13 『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク 美結さん 2009/03/14 『スコットランドの黒い王様』 ジャイルズ・フォーデン 四季さん 2009/03/14 『土曜日』 イアン・マキューアン りつこさん 2009/03/16 『ジャイアンツ・ハウス』 エリザベス・マクラッケン 四季さん 2009/03/16 『ウォーターランド』 グレアム・スウィフト りつこさん 2009/03/20 『あなたが最後に父親と会ったのは?』 ブレイク・モリソン 四季さん 2009/03/20 『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク トラキチ 2009/03/25 『パリ左岸のピアノ工房』 T.E.カーハート りつこさん 2009/03/25 『ブルーミング』 スーザン・アレン・トウス 四季さん 2009/03/25 『千年の祈り』 イーエン・リー はぴさん 2009/03/27 『キス』 キャスリン・ハリソン トラキチ 2009/04/02 『天使の記憶』 ナンシー・ヒューストン 四季さん 2009/04/06 『イラクサ』 アリス・マンロー はぴさん 2009/04/17 『ソーネチカ』 リュドミラ・ウリツカヤ トラキチ 2009/04/20 『ある秘密』 フィリップ・グランベール トラキチ 『ある秘密』 フィリップ・グランベール (トラキチ)
2009.04.20 Monday
元記事はこちら 父と母は何か隠している……。ひとりっ子で病弱なぼくは、想像上の兄を作って遊んでいたが、ある日、屋根裏部屋で、かつて本当の兄が存在していた形跡を見つける。両親の秘密とは何か。ナチスによる弾圧と虐殺のはざまで、二人に何が起ったのか。一九五〇年代のパリを舞台にした自伝的長編。高校生が選ぶゴンクール賞受賞作。(新潮社HPより引用) 物語の冒頭から秘密の影はすでに現われている。読者はまず、その影を追うように物語へと引き込まれ、次第に、戦争や愛、そして深い絶望と孤独の中へ踏み込んでいく。ごく普通の一家の背後に隠されていた、人間の苦しみの全てを凝縮したような過去。それでも真実を受け止めようとする主人公の強い意志と、必死に生きようとする人々の姿が、容易に感動という言葉では語り尽くせないほどの切実なリアリティを持って、胸に迫ってくる。(裏表紙・作家島本理生さんコメント文引用) <両親の秘密を通してあるひとりの少年が立派に成長する物語、戦争の痛ましさを分かち合える作品でもあります。> 『ちいさな王子』『赤と黒』(ともに光文社古典新訳文庫)の翻訳で著名な野崎歓訳。 この作品はわずか150ページあまりですが、内容的にはとっても密度の濃い作品だと言っても過言ではないでしょう。 最初、ファンタジー作品かなと思って読み進めたのですが、ずっとずっと深い物語でした。 『ソーネチカ』 リュドミラ・ウリツカヤ (トラキチ)
2009.04.17 Friday
元記事はこちら 本の虫で容貌のぱっとしないソーネチカは、一九三〇年代にフランスから帰国した反体制的な芸術家ロベルトと結婚し、当局の監視の下で流刑地を移動しながら、貧しくも幸せな生活を送る。一人娘が連れてきた美少女ヤーシャがあらわれるまでは。最愛の夫の秘密を知って彼女は……。温かい感情が湧きあがるロシアの中篇小説。(新潮社HPより引用) この小説の主人公は不思議な人たちである。見るからに幸せそうなときに「なんて幸せなんだろう」と考えるのはともかく、親しい人に裏切られ、失望させられて、たいていの人間なら激怒し絶望しそうなときでも、何か悦ぶべきことを見つけて、やはり「なんて幸せなんだろう」と考えている。 そんな彼女に、作者は無垢ゆえの神々しさを見ているのだろうか。たぶんそうではあるまい。とにかくそういう人が作者の頭から生まれてしまったのであり、そうやって生まれた人を、作者はただそういう人として描いた。人間を祝福する上で、これ以上正しいやり方があるだろうか。(裏表紙・柴田元幸氏コメントより引用) <本の虫がもたらせてくれた崇高な愛情が詰まった作品。幸せについて再考させられます。> 『ペンギンの憂鬱』(新潮クレスト・ブックス)や『初恋』(光文社古典新訳文庫)でも著名な沼野恭子訳。 ロシア文学、はたしていつ以来なのだろう。 世界を旅している気分にさせてくれる新潮クレスト・ブックスシリーズのおかげですね。 『イラクサ』 アリス・マンロー (はぴさん)
2009.04.06 Monday
元記事はこちら カナダを代表とする作家である著者は「短篇の女王」と呼ばれています。 賞の受賞も数多く、ニューヨークタイムズ「今年の10冊」やタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」にも選ばれています。 でも、日本で訳されているのは本書と『木星の月』だけなのが残念。これからもっと邦訳されればいいなと思います。 収録されているのは9つの短篇。 「恋占い」「クマが山を越えてきた」は映画化も予定されているようです。 解説にもあるように短篇なのに長編のようなずっしりした読後感を残します。 現在と過去が交錯する手法が多くちょっと混乱するところはありましたが、静かで淡々と物語が進んでいるように見えて、あるところで雰囲気ががらっと変わるものも多く、独特の魅力がありました。 私がこの短篇集を読んで感じたのは人と人との絶妙な距離感でした。 夫婦や友達であってもどこか孤独を感じている部分があったりするのに対して、たった一度の出会いでも思いがけない展開があり関係が深まったり、大切な思い出になるという面白さや不思議さを感じました。 「浮橋」「イラクサ」「クマが山を越えてきた」が好きでした。 特に「浮橋」は印象に残っています。 闘病中の女性の物語なんですが、重苦しい雰囲気がラストに大きく動きます。 最後のふわっとしたなんともいえない浮遊感はタイトルともぴったり。 じっくり味わって読むのがぴったりの短篇集だと思います。 『天使の記憶』 ナンシー・ヒューストン (四季さん)
2009.04.02 Thursday
元記事はこちら 1957年5月のパリ。フルート奏者のラファエル・ルパージュのアパートを訪れたのは、ドイツからパリにやって来たばかりの20歳のサフィー。ラファエルがフィガロ紙に出した家政婦募集の広告を見てやって来たのです。そして会った途端、サフィーの現実に対する無関心な態度に魅了されるラファエル。誰に対しても、まるで抵抗する意思を見せないサフィーは、ラファエルのプロポーズを受け入れて、翌6月には2人は結婚。しかし1人息子であるエミールを生んでも尚、サフィーの現実に対する無関心さには変化がなかったのです。そんなある日、ラファエロのバス・フルートを修理に持って行ったサフィーは、そこで出会った楽器職人のアンドラーシュと突然激しい恋に落ちてしまい…。(「L'EMPREINTE DE L'ANGE」横川晶子訳) 『キス』 キャスリン・ハリソン (トラキチ)
2009.03.27 Friday
元記事はこちら 若くして結婚した父と母は、娘が生まれるとまもなく離婚、成長した娘は大学生となり、父は離れた町で牧師として新しい家庭を築いた。そして、運命の再会、父は娘の美しさに目を奪われ、娘は父の登場に心を奪われる。やがて二人は、近親相姦という暗い谷底へと落ちていった・・・全米を震撼させたベストセラー。著者自身の実体験を真摯に綴った、人間存在の根源に迫るノンフィクション。(文庫本裏表紙より引用) <人生に対して誠実かつ真摯に向き合いなさいと教えてくれる一冊> 車を停め、駐車場からターミナルに入り、ゲートまでひたすら走る。わたしは息をはずませてたどり着く。黄褐色の・・・茶ではない・・・背広を着た男性が、ゆっくりとウォータークーラーから顔を上げ、こちらを向いてわたしを見る。どちらもすぐに相手に気づく。最近の写真は交換している。だが、それだけではない。おたがいに似ているのだ。(本文より引用) 岩本正恵訳。 今年で創刊11周年となる新潮クレスト・ブックスの初回配本作品。 まず、本作を目をそらさずに読者の前に提供してくれたことを著者に深く感謝したい。 過去の自分との決別のために・・・ かなり勇気のいることであったと思われる。 フィクションならいざ知れず。 読み取り方によっては父親の非情さ・思慮のなさを感じずにいられない方もいらっしゃるだろう。 でも、この作品は少なくとも作者は読者にそういった理解を求めているのではないのである。 『千年の祈り』 イーエン・リー (はぴさん)
2009.03.25 Wednesday
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